SANTON「サントン人形」
プロヴァンスの言葉で、小さな聖人を意味する「サントン」。
もとは、クリスマスに飾る、イエス様の誕生をあらわした
「Creche(クレッシュ)」と呼ばれる模型のことです。
フランスでは、18世紀頃から、プロヴァンス地方の家庭で飾られるようになり、
その美しい習慣がフランス全土へと広まりました。
白、ベージュ、グレージュの色彩だけでほどこされた人形、
アルルの春祭り「ファランドール」を踊っている娘たち、
プロヴァンスのラベンダー畑で働く婦人が、ミストラルの風に吹かれている様子など、
動きのあるスタイル、繊細な表情が素晴らしい作品ばかりです。
陶器と同じ行程で、職人たちが、ひとつひとつ丁寧に作りあげていきます。
人形に動きをつけるとバランスを取るのが難しいそうですが、
ARTERRAの作品は、踊っていたり、スカートや帽子が風に揺れていたり。
また、目の輝きやドレスの花柄など、細部にいたるまで丁寧に描かれていて、実に表情豊か。
白、ベージュ、グレージュの色合いをしたサントン人形も、
ほかには見られない特徴です。